芭蕉の句碑

『奥の細道』 〜北陸〜


やまなかや菊はたおらしゆのにほひ

JR北陸本線に大聖寺駅がある。


特急は止まらない。

大聖寺駅一番線ホームに芭蕉の句碑があった。


やまなかや菊はたおらしゆのにほひ

出典は「温泉頌」。

元禄2年(1689年)8月、山中温泉で詠まれた句。

句碑の隣りに小さな「温泉頌」の俳文碑があった。


北海の磯つたひして加州やまなかの湧湯に浴ス。里人の曰、このところは扶桑三の名湯のその一なりと。まことに浴することしばしばなれば、皮肉うるほひ筋肉に通りて、心身ゆるく偏に顔色をとどむるここちす。彼桃源も船をうしなひ慈童か菊の枝折もしらす

はせを

やまなかや菊はたおらじ湯のにほひ

 元禄二仲秋日

「温泉頌」

大聖寺は「九谷焼発祥之地」。


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