2010年神奈川

荻野神社〜蟹殿洞々の句碑〜

厚木市上荻野に荻野神社がある。


荻野神社


上・中・下荻野三ヵ村の鎮守社。

自然石を御神体とするところから、石神明神社と呼ばれていたそうだ。

境内に蟹殿洞々の句碑があった。


大空は蓋も實もなしほとゝきす

蟹殿洞々は上荻野村の生まれで、本名は高橋市郎兵衛。

初号東洞、後に陶々、更に蟹殿洞々と改号。

文化13年(1816年)、全国行脚の記念集『的申集』

 安政2年(1855年)、洞々の二十回忌で石神社(現在の荻野神社)境内に洞々の句碑建立。

昭和61年(1986年)、再建。

 亨和2年(1802年)、五柏園丈水は石神明神社に芭蕉の句碑を建立したようだ。

 『諸国翁墳記』に「萩 塚 相州萩野郷石神大明神 五柏園丈水社中建之 物の名を万つとふ荻の若葉哉」とある。

「萩 塚」は荻塚、「萩野郷」は荻野村の誤りらしい。

 荻野村石神大明神とは現在の厚木市上荻野の荻野神社の事で、今はこの句碑は見あたらない、土地の古老に聞いても知る事が出来なかったが、昭和32年12月22日たまたま同神社を参詣の時この句碑の一部を発見した。丈水社中の特色の自然石で正面がなく、たてに割れて裏面部が土に埋って居たものである。「八十四丈水写社中建立」と彫られて、丈水が84才の亨和2年(1802年)の建立になるのので、間違いなく前記「荻塚」の句碑である事が判明した。

『厚木市文化財調査報告書−厚木の石造物 (記念碑)−第12集』

今はまた、この句碑は見あたらない。

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