私の旅日記〜2012年〜
中央緑地〜芭蕉の碑巡り〜
小松市丸の内町に中央緑地がある。
平成2年(1990年)、市制50周年を記念して小松精練の工場跡地に作られた緑地だそうだ。
元禄2年(1689年)7月24日、芭蕉は金沢から小松に入り3泊している。
中央緑地に小松市で詠まれた芭蕉の句碑が4基あった。
しをらしき名や小松吹く萩すゝき
出典は『奥の細道』。
25日、小松山王宮神主藤村伊豆守章重(俳号)鼓蟾(こせん)の館に1泊し、山王句会。
ぬれてゆく人もをかしや雨の萩
出典は『泊船集』。
26日、小松歓水亭の五十韻発句に「ぬれて行や人もお(を)かしき雨の萩」とある。
むざんやな甲の下のきりぎりす
出典は『奥の細道』。
27日、山中温泉に向う時に多太神社に詣で、句を奉納している。
『卯辰集』には「あなむざん」とある。
石山の石より白し秋の風
出典は『奥の細道』。
8月5日(陽暦9月18日)、芭蕉が山中温泉で曽良と別れ、北枝と共に那谷寺を訪れた時に詠まれた句。
平成元年(1989年)、奥の細道300年記念に建立。
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