『奥の細道』 〜東北〜


〜月の輪の渡し碑〜

 福島市鎌田愛宕前の県道4号福島保原線沿いにローソン福島鎌田愛宕前店がある。


ローソンの裏の水路沿いに「月の輪の渡し碑」があった。


月の輪の渡し碑建立記

元禄2年5月、松尾芭蕉は、弟子曽良と信夫文知摺を経て、月の輪の渡しを越えている。山麓の河原跡に古川、船前という地名あり、当時を偲ばせる。また藤原兼実公の「月の輪御所」や「御所清水」の史実も伝えられている。ここに本碑を建て、「月の輪の渡し」を明らかにするものである。

平成8年11月吉日

 月の輪の里にて
 梅宮幸次郎

月の輪の
わたしを越えて
瀬の上と云
宿に出づ

おくのほそ道より

副   文

碑建立者、梅宮幸次郎氏は大正11年生まれ、大手金融機関の管理職から帰郷するや、株式会社ツタヤ百貨店他、数社の代表取締役社長に就任。また、商工会議所監事やユネスコ活動にも情熱を燃やす。著書に「雲海を越えて」「句集 草のかほり」等があり、実績を重ねている。本碑建立に併せ、副文をもって江湖に伝えるものである。

 前福島県文化財保護審議会委員
 柚翁 梅宮 茂識

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