芭蕉の句碑
『奥の細道』 〜東北〜
関守の宿を水鶏にとはふもの
白河市向寺の国道294号(陸羽街道)沿いに聯芳寺という寺がある。
聯芳寺
臨済宗妙心寺派の寺である。
本堂の左手前に芭蕉の句碑があった
関守の宿を水鶏にとはふもの
出典は『俳諧書留』。
この句は俳聖松尾芭蕉が、元禄2年(1689年)奥の細道の旅のおり、須賀川の相楽等躬のもとに滞在中、白河藩の俳人何云(かうん)あての書簡に、
白川の風雅聞きもらしたり、いと残多かりければ、須か川の旅店より申しつかはし侍る。
という言葉をそえて贈った句であります。
何云を関守りに見たて、白河で面会できなかった心残りをこめた挨拶の句と解されています。
この芭蕉の書簡は出光美術館に所蔵されており、碑の文字は芭蕉の真蹟であります。
平成5年(1993年)11月28日
青雲社
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