『奥の細道』 〜東北〜


曾良の句碑

卯の花をかざしに関の晴着かな

東北自動車道阿武隈PAに「芭蕉の旅から300年」の記念碑があった。


是よりみちのく


卯の花をかざしに関の晴着かな  曽良

芭蕉の旅から300年 記念碑

 「月日は百代の過客にして、行かふ年もまた旅人なり」ではじのる芭蕉と同行の曽良の「おくの細道」は、元禄2年弥生27日(1689年5月16日)前途三千里の思いを旨に江戸深川の庵を旅立ち、22日かけて卯月20日白河の関に到着いたしました。

 「心もとなき日かず重るまゝに、白川の関にかゝりて旅心定まりぬ。」と紀行文に残しているように、いよいよこれから奥州路に入るのだという決意がうかがわれます。

 この句は弟子の曽良が詠んだものですが、卯の花をかざしにして、それを晴着がわりとして白川の関を越えようという決意であり、芭蕉の名文と、まにことによく調和した句といわれております。

 芭蕉の旅立ちから300年を記念し、「旅心定まりぬ」この白河の地に記念碑を建立したものであります。

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