2013年北海道

ローソク岩〜セタカムイ岩〜
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 余市町から国道229号で古平町に向かい、ワッカケトンネルを抜けると「ローソク岩」があった。


 積丹半島の北面、岸に近く女郎子巌立てり。女人の裾を引けるが如し。蝋燭巌も立てり。剣の如し。いづれも高さ数十丈、神威巌と共に積丹半島の三巌と称すべし。実に天下の珍也。

「北海道山水の大観」(神威岬)

ローソク岩


むかしのはなし

 この岩は昔から男性の神としてあがめられていた。

 昔、海草を採りに来たメノコ(アイヌの女性)が尊いこの岩に登ったところ、天が真っ暗になって海が荒れだいた。メノコはびっくりして集落まで逃げて帰った。

 その夜からものすごくしけとなり、津波まで起こった。付近の集落は大半波にさらわれてしまい、それからというものは海の漁がほとんどなくなった。女が岩の神を汚したので神の怒りにふれたのだった。人々は祭壇を設けて神々に許しを願った。するとその夜、ローソク岩の東の端に円盤のような燈火がともった。それは神様の怒りがとけたというお告げで、それからは以前のように魚がたくさん採れるようになった。

メノコはどうなったのだろう。

新豊浜トンネルを抜けると古平町。「セタカムイ岩」があった。


セタカムイ岩


セタカムイの伝説(由来)

 昔、ラルマキという村の若い漁師が、一匹の犬を飼っていた。漁師は、犬を可愛がり犬も主人によくなついていた。

 ある時、海が久しぶりになぎになり、漁師は仲間と共に沖へ漁に出た。犬は、いつものように海辺で主人の帰りを待っていた。

 ところが、朝は穏やかであった海が、何時のまにか波が高くなり、日暮れとともに暴風雨となってしまった。村人は、海辺でかがり火を焚いて無事を祈った。やがて、難を逃れた漁師が浜に帰ってきたが、犬の主人は、ついに帰って来なかった。

 暴風雨は何日もつづいたが、犬は海辺で待っていた。そして、ある夜、悲しげな犬の遠吠えが、何時までも聞こえていたという。

 翌朝、暴風雨は止んだが、海辺に犬の姿は無く、岬に、犬の遠吠えをした形の岩が、こつ然とそそり立っていた。人々は、その岩を「セタカムイ」(犬の神様)と呼ぶようになった。

 平成8年(1996年)2月10日、豊浜トンネル岩盤崩落事故があり、路線バス(19名)と乗用車(1名)が直撃を受け、20人全員が死亡した。

慰霊碑がある。

日本海ふるびら温泉「しおかぜ」へ。

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