鶴田卓池



「吉野紀行」

文化元年(1804年)、鶴田卓池は「吉野紀行」の旅をする。

文化元年己のとし

 吉野紀行

 湊川

嗚呼と鳴鳥は烏よ湊川

 須磨

須磨簾きじのなくにもほつれけり

 赤石

蛸壺の明石を立て帰鷹

 よしのゝ山踏するに朝霜
 霞の底を埋ミて風あらあらし
 されとも坊舎坊舎は花もよひ
 するかに見えて

如月や花に煤はくよしの山

 三井寺にて

見る度におとろく鳰の湖辺哉

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