熊野神社

『故郷碑』(宝雪庵可尊輯)



 明治7年(1874年)8月、宝雪庵可尊が聖護院道興の歌碑及び芭蕉の句碑を建立した記念集。

宝雪庵可尊輯。五墨庵文羅校。

明治12年(1879年)、成刻。

聖護院道興

朽はてぬ名のみ残れる恋か窪

   今はたとふもちきりならすや

有栖川一品熾仁親王御真筆



ひよろひよろとなほ露けしやをミなへし

宝雪庵可尊拝書


諸風子の施入を得て故郷恋ヶくほに道興准后芭蕉翁二面のいしふミを造立しはへりて

里の名の朽ぬゆかりやをミなへし
 可尊

 あはき契りをむすふしら露
 文羅



伏すもあり見送るもあり女郎花
   雪中庵 寥太

朝よりも夕へにゆかし女郎花   川角 有柳

月の入るかたに風たつ尾花かな   東京 梅年

誰かためにそむる紅葉そこひかくほ   東京 ミき雄

水や空花のしら雲流れけり   東京 謝徳

春かせやむかしなからの歩行下手   ヨコハマ 友昇

入る跡も道の明るし秋の月   下フサ 月杵

花ちるや夜るハむかしの隅田川   東京 永機

舞もとるとき風ミせる千鳥かな   東京 金羅

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