『河上集』(如髪編)


 喜多方の俳人関本如髪が柳津町の只見川観月橋下沿岸に芭蕉の句碑を建立した記念集。

文化14年(1817年)秋、自序。九淵齋主人跋。九淵齋は冥々の別号。

 月 塚 奥州會津柳津圓蔵寺門前多々見川邉 
北方小田月
川上とこの川下や月の友 關本如髪建之


円蔵寺庫裏の庭に句碑がある。

如髪は関本巨石の子。与次兵衛直房。本宮の塩田冥々に師事。

文政12年(1829年)9月15日、81歳で没。

   歌仙行縁起

川上と此川しもや月の友

 翁

竹のむしろに萩軸の筆

 如髪

   四季不分題

うめ折るや朝の心の離れ際

 雪雄

鶺鴒の尾にきざみ行日かけかな

 園女

露はらりはらり大事の浮世かな

 一茶

春の月さびしきは我ヶ不断哉

 久蔵

蓬生のなでしこ草となりにけり

 道彦

風鈴の先やちりんとこぼれ梅
   本宮
 冥々

萩の戸や家と申すもおこがまし
   須賀川
 雨考

星今宵萍も実の入りぬべし
   塩川
 阜雄

   楽んでは東籬の菊を手折り
   憂ひては北窓の竹に向ふ

身にかゝる露にも重み軽みかな

 如髪