芭蕉の句碑

『浜ひさし』(五倉庵禹隣)

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 天保11年(1840年)10月12日、南総松谷村の万徳山勝覚寺に「芭蕉」の句碑を建立。

「芭蕉」の句碑


ほとゝきすなくや黒戸の濱ひさし

 天保13年(1842年)正月、五倉庵禹隣は句碑建立を記念して『浜ひさし』を出版。

 五倉庵禹隣は求名村(現:東金市)の名主行木(なめき)治左衛門。行木家(現在は鵜沢姓)には版木も現存している。

浜ひさし脇起

子規啼や黒戸の浜ひさし
  翁

松にあけゆくみしか夜の月
   禹隣



しら菊の目にたてゝ見る塵もなし
  翁

海をはなれて窓の朝月
   仙カ

(※「カ」=「穴」+「果」)


此道やゆく人なしに秋の暮
  翁

風の根雲をかする三日月
   桃営



はつ時雨人のはなして通り鳬
  抱儀

燥かぬ土のけふる炉の縁
   禹隣



藪入や道の近きを本意なかり
   梅室

火燵へといはるゝ老といつなりし
   由誓

木からしに啼々通る鴉哉
   抱儀

たえたえの火に湯はにへて秋の風
   松什

霜月や新田持のいはひ酒
   護物

引わけてとちらも笑ふすまひ哉
   金波

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