長谷川馬光
『ふるふすま』(竹阿編)
老の暮ふすまの皺も笑われす | 夕可庵 | 馬光 |
歌仙 不易 |
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炭かまや霞の種にくへ残し | 馬光 |
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春を隔つる雪の山松 | 素丸 |
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歌仙 流行 |
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若竹や其の節々の薄化粧 | 馬光 |
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月水々と明て夏の戸 | 竹阿 |
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春たつや椴の見越の殿造リ | 馬光 |
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元日や野分の跡の朝日かけ | 竹阿 |
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神代には塗ツた物なし梅の花 | 加賀 | 幾暁庵 |
時鳥一声四百八十寺 | 素丸 |
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浮雲も餌に成ものか時鳥 | 今 | 宗端 |
(ママ) |
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いかにしても足らぬは命ほとゝき | 晋門七十七翁 | 晋流 |
入相の側まて逃て暑かな | 甲州 | 梅馬 |