与謝蕪村ゆかりの地
「北寿老仙を悼む」の詩碑
君あしたに去りぬゆふべのこころ千々に |
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何そはるかなる……(以下略) |
君あしたに去りぬゆふへのこころ千々に |
何そはるかなる |
君をおもふて岡のへに行つ遊ふ |
をかのへ何そかくかなしき |
蒲公(たんぽぽ)の黄に薺(なずな)のしろう咲きたる |
見る人そなき |
雉子のあるかひたなきに鳴を聞は |
友ありき河をへたてゝ住にき |
へけのけふりのはと打ちれは西吹風の |
はけしくて小竹(ささ)原真すけはら |
のかるへきかたそなき |
友ありき河をへたてゝ住にきけふは |
ほろゝともなかぬ |
君あしたに去りぬゆふへのこゝろ千々に |
何そはるかなる |
我庵のあみた仏ともし火もものせす |
花もまいらせすすこすこと彳(たたず)める今宵は |
ことにたふとき |
釋蕪村百拝書 |
庫のうちより見出つるまゝ是にしるし侍る |
昭和59年11月3日 |