2013年福 島

常楽院〜子安観世音〜
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南会津町福米沢宮ノ前に常楽院という寺がある。


山門を入ると右手に芭蕉の句碑があった。


枯枝に烏のとまりけり秋の暮

出典は『阿羅野』(巻之四)。

延宝8年(1680年)、芭蕉37歳の句。

左手に子安観世音があった。


石造子安観音(マリア観音)坐像

 頭より衣をかぶり、正面に十字を陽刻する。天衣、条帛をかけ、両手は屈臂し腹前で子供を抱く。裳をつけ、右足を前に結跏趺坐する。

 像容部と台座はそれぞれ別石で、像容部は台座まで一石で 舟形光背上に厚肉彫とし、台座部は上から蓮華座、敷茄子、基壇の3石を積み重ねている。像には彩色が施されている。

 台座の基壇部の刻銘から、台座は文化4年(1807年)に子安観音像を安置するために造立され寄進されたものと思われ、台座と像の石質の違いから子安観音像の造立は文化4年以前であると考えられている。

 当時の子安観音像は、この土地で安産などを祈って女性の信仰を集めており、現在でもその講は存続している。

 子安観音堂はかつて街道筋にあったが、昭和43年頃に現在のところに移築された。この像の額に十字があることから、この像を「マリア観音」と見るようになったという。

田島町教育委員会

雲閇山常楽院


真言宗豊山派の寺である。

 平成18年(2006年)3月20日、田島町は舘岩村、伊南村、南郷村と合併し、南会津町となった。

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