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北極圏を飛ぶジェット機の窓から何げなく外をみていたときのことです 太陽と月とが同時に見えたのです おどろきでした 生まれてこの方 知識だけに頼っていた私の宇宙観や地球間が一掃されてしまったのです そのときの感動を うまく言葉では表現できないのですが 一口に言うと 広大だと思っていたものは一層広大に 小さいと思っていたものは一段と小さくみえ 強烈な印象となって心に残ったのです 実際に見る ということがどんなに深い意義をもつことなのか 改めて思い知らされた体験でした 正岡子規は写生を提唱し実践した人ですね あのときのおどろきの光景を いつか作品にしたいと思っていたところです 子規記念博物館にはぴったりの作品となりましょう
「展示をご覧になる前に」より |
