私の旅日記2011年

飯高寺〜飯高檀林跡〜
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匝瑳市飯高に飯高寺という寺がある。


飯高寺は飯高檀林跡である。

日蓮宗の最古で最高位の檀林であった。

檀林とは栴檀林の略語で、仏教の学問所のこと。

立正大学発祥之地である。

飯高寺の石段


飯高寺総門


寛文(1661〜1672)の頃、再建。

 天正元年(1573年)、要行院日統が匝瑳市飯塚の光福寺に学室を開いたことが檀林の前身とされているそうだ。

明治5年の「学制」発布により、同7年に廃檀となった。

鬱蒼と繁った杉木立の参道を行く。


 NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で、シゲ少年が友達と歩いていた森だそうだ。

参道の左手に芭蕉の句碑があった。


つたの葉はむかしめきたるもみちかな

出典は俳諧荵摺』

貞亨5年(1688年)に詠まれた句。

 明治26年(1893年)10月12日、芭蕉の二百回忌に無有庵汎翠らが飯高の常セイ寺(※「セイ」は「青」+「見」)境内に建立。無有庵汎翠筆。

 やがて常セイ寺は廃寺となり、昭和26年、俳人山崎其石らによって現在地に移された。

 無有庵汎翠は常陸金江津村押砂の人。高柳氏。八朶園寥松門の鈴木松什に師事。

明治29年(1896年)、74歳で没。

鼓楼


慶安4年(1651年)、再建。

鐘楼


寛永16年(1639)秋、梵鐘寄進。

本堂


千葉県内で一番大きな重要文化財の建物だそうだ。

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