芭蕉の句碑
此あたり目に見ゆるもの皆涼し
みどり市東町荻原のわたらせ渓谷鐵道沿いに善雄寺という寺がある。
医王山善雄寺
天台宗の寺である。
善雄寺に芭蕉の句碑があった。
此あたり目に見ゆるもの皆涼し
出典は『風俗文選』。
『笈日記』には「目に見ゆるものは」とある。
貞亨5年(1688年)6月8日、『笈の小文』の旅の帰路、岐阜の油商賀島善右衛門の別邸に招かれた際に詠まれた句。
賀島善右衛門は岐阜蕉門の一人で、俳号鴎歩(おうほ)。
寛政8年(1796年)6月、善雄寺の住職尭慶上人が似鳩・闌更の後見で建立。
もの言ひのたかし瀬端の夕凉み
| | 義白
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すゝみ過きたと川原上れは月夜哉
| | 似鳩
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川風やうしろさまなる夕凉み
| 京 | 闌更
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義白は尭慶上人の俳号である。
『諸国翁墳記』に「納涼塚 上州荻原宿善雄寺 義白建」とある。
義白の句
尭慶上人は人々の病気やけがを救う悲願をたて、境内に穴を掘り、生仏として薬師如来となったという。
窖薬師
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