芭蕉の句碑埼 玉


草臥て宿か留比や藤の花

秩父鉄道浦山口駅から浦山ダムに向かって浦山川沿いの道を行く。


橋の手前に自然石の芭蕉句碑があった。


草臥て宿か留比や藤の花

諸の翁塚 芭蕉句碑

 この句碑は浦山川と橋立川の合流する地点近くの諸下橋わきに建てられていたものであり、秩父甲州往還道が浦山川を渡り、さらには札所29番の順礼道へとつながる場所である。

草臥て宿かる頃や藤の花

 この句は、句集『猿蓑』に収録されており、貞享5年(1688年)の作である。芭蕉が大和行脚の際、旅の疲れを感じ宿にたどりつくと、そこには藤の花が咲き乱れていたという、晩春の旅情を句にしたものである。

 句碑は芭蕉の没後江戸か地元の俳句愛好者によって建てられたものだが、札所順礼も残すところ29番だけとなり、疲れはしたがもう少しという安堵感を感じた場所に7この句碑を建てたものと考えられる。

 なお村内坂口の安谷川へ下る往還道地点にも、もう一つの芭蕉の句碑がある。

むかし幾計秩父殿さへすまふとり

荒川村教育委員会

 平成17年(2005年)4月1日、荒川村は秩父市・吉田町・大滝村と合併し、秩父市となった。

浦山ダム


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