輕井澤 ストーヴを焚けり木組の教会堂
『雪嶽』 |
松尾芭蕉(1644〜1694)『野ざらし紀行』(甲子吟行)の中の一句。前書きに「旅人をみる」とある。 雪のふりしきる朝方、往来を眺めていると、多くの旅人がさまざまな風をして通っていく。人ばかりではない、駄馬などまでふだんとちがって面白い恰好で通っていくよの意。 (飯野哲二編『芭蕉辞典』による) 碑は、天保14年(1843年)当地の俳人小林玉蓬によって芭蕉翁百五十回忌に建てられたものである。
軽井沢町 |
昭和2年(1927年)8月18日、永井荷風は碓氷峠に登る途中で芭蕉の句碑を見ている。 |
食後自働車を買ひ臼(ママ)井峠に登る、町のはづれに溪流あり、橋畔一老樹のもとに古碑あり、馬をさへながむる雪のあした哉 句碑翁 なる文字を見る、 |