芭蕉の句碑


百年の気色を庭の落葉かな

香取市小見の県道55号佐原山田線沿いに徳星寺という寺がある。


徳星寺楼門


天台宗の寺である。

参道の奥右手に芭蕉の句碑があった。


百年の気色を庭の落葉かな

出典は「真蹟画賛」。

元禄4年(1691年)10月、彦根市平田の浄土宗光明遍照寺で詠まれた句。

『韻塞』(李由・許六共編)に収録されている。

明治26年(1893年)3月、祖翁の二百回忌に建立。

参道から見て芭蕉の句が裏になっている。

富光山大乗聖院徳星寺


本尊は阿弥陀如来。

 山田町指定文化財

徳  星  寺  本  殿

十六羅漢像(同寺院内)

 徳星寺は天平年中現在の田部字玄道に僧行基により創建され、後代小見富光(現在の吉野)に移転、更に北朝の貞治年中に今の小見城跡大屋敷に移された。従前の堂宇は、元禄8年(1695年)の改築で、間口約20メートル、奥行約18メートルの草葺屋根であったものを、昭和36年亜鉛葺に替え、奥行も約13メートルに縮小されたが、過去の密教道場としての構造風格が十分うかがえる。

 また、十六羅漢像は、中国の絵師周丹が描いた古画16幅で、江戸期元禄年間に狩野永真が、徳星寺に滞在中、同画像をつぶさに鑑賞し大いに感嘆し真筆に疑い無き旨の鑑定書2通が残されている。

山田町教育委員会

 平成18年(2006年)3月27日、山田町は佐原市、小見川町、栗源町と共に合併して香取市となった。

芭蕉の句碑に戻る