芭蕉の句碑


名月の花かと見えて綿ばたけ

行田市野の高橋家に芭蕉の句碑があるというので、行ってみた。


高橋家の芭蕉句碑


名月の花かと見えて綿ばたけ

台石に隷書で「名月碑」とある。

出典は『続猿蓑』(沾圃編)。

 元禄7年(1694年)8月15日、伊賀上野赤坂町(現三重県伊賀市)の「無名庵」で月見の宴を催した時に詠まれた句。芭蕉50歳の時である。

 市指定文化財
高橋家の芭蕉句碑

 この句碑は、明治9年に正覚寺住職が檀家有志と共に句会を催した際に、かつての住職であった孝協大徳の徳を称えて建立したものです。元は正覚寺にありましたが、檀家の大檀那であった高橋家が譲り受け、2度移転されて現在はここに建てられています。碑表の右に「名月の花かと見えて綿ばたけ はせを」と句が刻まれ、中央に孝協大徳を称える碑文が見られます。かつてこのあたりに綿の栽培が盛んであった頃の風情が伺える句碑です。根府川石製で、高さ128cm、幅107cm、厚さ10cmです。

行田市教育委員会

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