元禄4年(1691年)10月29日、芭蕉は『奥の細道』の旅以来久々に江戸に帰ってきた。 |
幻や真葛が中に人の音 | ゝ箕輪 | 里朝 |
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馬道や蹴あげの葛の裏表 | ゝ巴雪改 | 三暁 |
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楢鉤橦風落て葛に吹纏ふ | ゝミノハ | 菊児 |
寛政9年(1797年)、三暁没。 文化4年(1807年)、里朝没。 文化6年(1809年)4月、建立。 |
朝山や顔ひやひやと桜ちる |
行秋やかるく成たる桔槹 | 菊叟 |
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梅か香に鶏をそき夜明哉 | 里朝 |
船かけて月の桜を枕かな 捨鶏や歌よむ僧か夏ころ 寝のひして夢のあとつく春夜哉 夏山の水の香りに何か似ん |