芭蕉の句碑
うたがふな潮の花も浦の春
土佐市宇佐に正念寺という寺がある。
真宗大谷派の寺である。
正念寺の梵鐘は平安時代前期の鋳造と推定され、国指定の重要文化財。
本堂左手の植え込みに芭蕉の句碑があった。
うたがふな潮の花も浦の春
出典は『いつを昔』(其角編)。
元禄2年(1689年)春、芭蕉46歳の句。
「二見の図を拝み侍りて」と前書きがある。
「うたがふ」「潮」「浦」と頭韻を踏む。
『蕉翁句集』(土芳編)に「元禄三午とし」として「うたがふな潮の花も浦のまつ」とある。
青龍寺へ。
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