江戸時代の元禄期、俳諧は松尾芭蕉によって文芸としての位置を確立された。芭蕉は没後「俳聖」として崇拝され、その五十年忌、百年忌などを期にその崇拝者たちによって各地に芭蕉句碑が建立された。 この芭蕉句碑は百五十年忌(天保14年)を記念して、3年早い天保11年(1840年)に当地の俳諧愛好者たちによって建立されたものである。句碑の「ほととぎす鳴くや黒戸の浜ひさし」は貞享3年(1686年)の作とされ、裏面には建立の中心となった勝覚寺四四世真応など催主の名が刻されている。
成東町教育委員会 |
天保13年(1842年)正月、五倉庵禹隣は句碑建立を記念して『浜ひさし』を出版。 |
平成18年(2006年)3月27日、成東町は山武町・松尾町・蓮沼村と合併して山武市となった。 |