芭蕉の句碑


木のもとに汁も膾もさくらかな

香取市沢に真浄寺という寺がある。


蓮華山真浄寺


奈良時代に鑑真和尚が開いたと伝えられている。

天文5年(1740年)、本堂再建。

日蓮宗の寺である。

枝垂れ桜の下に芭蕉の句碑があった。


花下大明神碑

木のもとに汁も膾もさくらかな

元禄3年(1690年)3月2日、伊賀上野風麦亭の歌仙の発句。

『ひさご』(珍碩編)冒頭の発句である。

 天保14年(1843年)、芭蕉百五十回忌に田川鳳郎は二条家に請願し、芭蕉に「花本大明神」の号が贈られた。

明治2年(1869年)3月、建立。

碑の裏に3人の句が刻まれている。

いく霜にたつやさくらのみや柱
   古人 仙華翁

年のよるほとおもしろき櫻かな
   吉祥庵萬丸

けふよりや花もにほひの常しなへ
   麻衣山人梅守

「麻衣山人」は木啄庵茂蘭の別号。

 右側面に多数の俳人名が刻まれているが、その中に「百月庵汎翠」、「止々園桂月」、「声画庵旭斎」の名が見えるようだ。

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