芭蕉の句碑


秋布可起隣ハ何乎寸流人そ

相模原市下九沢に八坂神社がある。


下九沢八坂神社


平成13年(2001年)12月24日、現在地に遷座。

社殿の右手に芭蕉の句碑があった。


秋布可起隣ハ何乎寸流人そ
(あきふかきとなりはなにをするひとそ)

出典は『笈日記』(難波部)。

 「明日の夜は芝柏が方にまねきおもふよしにて、ほつ句つかはし申されし。」とある。

元禄7年(1694年)9月28日に詠まれた句。

『陸奥鵆』に「大坂芝柏興行」と前書きがある。

29日、芭蕉は病に臥す。

 芝柏は堺の商人根来芝柏。大坂の芝柏亭で歌仙が催される予定であったが、芭蕉は病で参加できず発句だけを届けた。

文化7年(1810年)、西孤建立。

背面に西孤の句が刻まれている。

ものうきも是におさまれ虫の声

西孤は初号青湖、五柏園丈水の門人。姓は安西氏。

文化7年(1810年)、西孤死去。

ゆくゆくは雨とならふか秋の風

西孤の句

三月もよほとたちけり赤椿


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