芭蕉の句碑


白露もこほさぬ萩のうねり哉

浜松市中区鴨江に「しまや旅館」がある。


「しまや旅館」の庭に芭蕉の句碑があった。


白露もこほさぬ萩のうねり哉

戦災で碑面は剥離し、全く読めない。

出典は真蹟自画賛。

元禄6年(1693年)秋、杉山杉風の別邸採茶庵の萩を見て詠んだ句。

 『諸国翁墳記』に「萩 塚 遠州濱松七軒町普大寺境内アリ 玄々斉徐生建之」とある。

寛政2年(1790年)、吉田徐生が普大寺の庭に建立。雪中庵完來書。

徐生は浜松藩士吉田玄彦。雪中庵蓼太の門人。別号玄々斉。

明治初年、普大寺は廃寺となり、句碑は伝馬町に移された。

大正年間、句碑は再び鴨江の遊郭に移された。

昭和20年、戦災に遭う。

芭蕉の句碑に戻る