芭蕉の句碑静 岡


ちさはまだ青ばながらになすび汁

島田市河原1丁目に島田市博物館(HP)がある。


島田市博物館の庭に芭蕉の句碑があった。


ちさはまだ青ばながらになすび汁

『芭蕉句選』には「青葉なからや」とある。

 松尾芭蕉は、門人を伴って島田に元禄4年(1691年)10月下旬と元禄7年(1694年)5月中旬の2回立ち寄った記録があります。

 第2回目の元禄7年(1694年)5月中旬、芭蕉(51歳)は、関西に向かったおり、島田宿の俳人塚本如舟邸(現在の本通り3丁目静岡銀行島田支店のところが屋敷跡)に泊まり、その夜からあいにくの風雨となり、3日間川止めとなった。

 その間、如舟の家に世話になって初心者相手の俳諧の指導や付近の草庵をめぐったり、ものを書いて取らせたり、江戸への便りを書いたりした。

 この思いがけない滞在が、病身の彼にはかえって良い骨やすみともなった。そのおり芭蕉が作った句といわれており、如舟らの誠意に応えた挨拶の句であります。

 この句は、もはや初夏なのに目の前のお膳の汁には、春野菜であるちさ(チシャ菜)が、花もでない青葉のまま、そのうえ盛夏のものである茄子までがはいっていて、青々として香り高いちさと色鮮やかな紫の初茄子とをご馳走をしてくれた主人如舟に対する感謝の意をあらわしたものであります。

 平成4年3月吉日(西暦1992年)

島田市

島田市博物館にもうひとつ芭蕉の句碑があった。


たはみては雪まつ竹のけしきかな

『蕉翁句集』(土芳編)は「元禄六酉ノとし」とする。

 この碑は芭蕉翁の自画賛を模刻したもので、真跡は東京出光美術館の所蔵です。翁の曽良にあてた元禄7年5月21日付手紙に島田の塚本如舟亭で「奉書にも竹などを書きてとらせ・・・」とあり、また門人支考が翁の没後『笈日記』島田の部に「竹の賛を見た」と記しているのは、この作品であると思われます。

 芭蕉真跡図鑑「みの虫」観魚荘刊の解説に天野雨山氏は「句は旧作であるが、まさに遺跡中で屈指の作品であろう。」と述べています。



竹が雪のために益々たわんだ景色を想像して詠んだ句

 平成5年3月吉日(西暦1993年)

島田市

島田市博物館裏手の川会所にも芭蕉の句碑がある。

島田市博物館の隣にある朝顔の松公園には巌谷小波の句碑がある。

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