芭蕉の句碑
春もやゝ気しきとゝのふ月と梅
鎌倉市材木座の光明寺の塔頭に千手院がある。
天照山千手院
浄土宗の寺である。
山門を入ると、右手に芭蕉の句碑があった。
春もやゝ気しきとゝのふ月と梅
出典は『薦獅子集』(巴水編)。
元禄6年(1693年)1月20日、深川芭蕉庵から大垣の木因に宛てた書簡にある。
明治19年(1886年)5月、建立。田中安太郎書。
碑の裏には次の文面が刻まれている。
予産ハ安房国安房郡大網村にして、明治八年より錫をこゝに止無。此営みは十九の天五月なり。
法名 一蓮社念譽上人祐禅定賢和尚
田中安太郎書 当十四才
教へ路の碑は顯れり曼珠沙華 酒好
「定賢和尚」は千手院の住職。「酒好」は俳号のようである。
材木座海岸
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