『薦獅子集』(巴水編)に収録されている。 『類柑子』には「元日や」とある。 『蕉翁句集』(土芳編)は「元禄五甲(ママ)ノとし」とする。 |
又詞に季なしといへども、一句に季と見る所有て、或は歳旦とも、名月とも定る有り。 |
年々や猿に着せたる猿の面 | ばせを |
如斯(かくのごとき)也」。 |
これは郷土の俳人五柏園丈水が天明八戊申に猿が島と申(さる)年にちなんで建立した俳聖松尾芭蕉の句碑である。 丈水は本名を大塚六左衛門武嘉と稱し、甲州武田の家臣で猿ヶ島に土着して名主を勤めるなど、郷土の開発に貢献。 |
『諸国翁墳記』に「相州愛甲郡猿ヶ島村本立寺境内ニ在 五柏園丈水連中」とある。 |
ひとゝせ村内菩提院の門前に猿塚を造建し、且ツ諸風士の金声を得て小冊に物し、是を遠近に贈つゝ、益々祖翁を信する事、君父にことならすとよ、
へちま坊悦應「五柏園行状」 |