芭蕉の句碑


烏梅之香にのつと日の出る山路かな

三原市西野2丁目に西福寺という寺がある。


大宝山西福寺


曹洞宗の寺である。

庭の片隅に山頭火の句碑があった。


音はしくれか

昭和7年10月21日、山口県小郡の其中庵で詠まれた句。

 十月廿一日

曇、それから晴、いよいよ秋がふかい。

朝、厠にしやがんでゐると、ぽとぽとぽとぽとといふ音、しぐれだ、草屋根をしたゝるしぐれの音だ。

  ・おとはしぐれか

といふ一句が突発した、此君楼君の句(草は月夜)に似てゐるけれど、それは形式で内容は違つてゐるから、私の一句として捨てがたいものがある。

『其中日記(一)』

西福寺の駐車場に芭蕉の句碑があった。


烏梅之香にのつと日の出る山路かな

元禄7年(1694年)春、芭蕉51歳の句。

『炭俵』冒頭、志太野坡と両吟歌仙の発句である。

寛政5年(1793年)、芭蕉百回忌に梨陰建立。

記念句集『とこしへのうめ』刊行。

寛政8年(1796年)、梨陰没。

梨陰の句

浦の月背向て居る家もあり


帰り花口のうちにて誉にけり


散る花にうたれて紙燭消にけり


芭蕉の句碑に戻る