芭蕉の句碑新 潟


稲妻や顔の處か芒の穂

新潟市江南区江口に林徳寺という寺がある。


林徳寺鐘楼門


真谷山林徳寺


浄土真宗本願寺派の寺である。

本堂の左手に芭蕉の句碑があった。


稲妻や顔の處か芒の穂

出典は『續猿蓑』(沾圃編)。

 元禄7年(1694年)夏、大津の能大夫本間主馬宅の骸骨が能を演じている画の賛。

丹野か好めるにまかせて、骸骨の繪讃に骨相觀の心を前に書て、

   稲妻や顔の所かすゝきの穂

『芭蕉翁行状記』(路通編)

 小野小町の骸骨が詠んだという「秋風の吹くにつけてもあなめあなめ小野とはならず薄生ひけり」の歌が踏まえられている。

丹野亭

本間主馬か宅に骸骨の笛鼓かまへて能する所を画て舞臺の壁に掛たり

   稲妻や顔の所かすゝきの穂

「秋かせのふくにつけてもあなめあなめをのとハいはし薄生けり」この哥の心も侍るにや


旧碑は200年ほど前に建てられたものだそうだ。

 『諸国翁墳記』に「翁 碑 越后国蒲原郡横越島之内 江口村林徳寺蕉園境内建之」とある。

風化して読みにくくなったため、右側に新碑を再建。


昭和63年(1988年)秋、再建。

平成元年(1989年)6月、除幕。

 芭蕉が「おくのほそ道」の途次、林徳寺に立ち寄った際の作だと書かれていた。

芭蕉の句碑新 潟〜に戻る