芭蕉の句碑


いさともに穗麥くらはん草枕

三島の蓮馨寺(れんけいじ)に芭蕉の句碑があるというので、行ってみた。


君沢山蓮馨寺


モダンな建物である。

伊豆八十八ヶ所霊場19番札所

浄土宗の寺である。

山門を入ると、すぐ右側に「芭蕉老翁墓」があった。


本当の芭蕉の墓は大津の義仲寺にある。

左側に「いさともに穗麥くらはん草枕」と刻まれている。

句が刻まれているから、句碑なのだろう。

出典は『野ざらし紀行』

 貞享2年(1685年)、「野ざらし紀行」の帰路に尾張で道中道連れとなった僧に呼びかけた句。

右側には次のように刻まれている。

嵐雪三世六花庵乙兒

  門生 陶官鼠建

安永七年戊戌十月十二日

 乙兒は本名松本五郎右衛門。渋谷六花門、のち大島蓼太門。駿河国吉原に六花庵を構え、のち駿府にも同庵を結ぶ。明和9年(1772年)4月5日、49歳で没。官鼠は六花庵二世。

『諸国翁墳記』に「穂麦塚 豆州三嶋蓮馨寺在 六花菴官鼠建」とある。

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