芭蕉の句碑


古池や蛙飛込む水の音

前橋市日輪寺町に菅原神社がある。


菅原神社


社殿の右手奥に芭蕉の句碑があった。


古池や蛙飛込む水の音

出典は『蛙合』(仙化編)。

貞亨3年(1686年)春、深川芭蕉庵で詠まれた句。

明治24年(1891年)4月、養志軒桑古社中建立。天野桑古書。

 養志軒は天野桑古の号。勢多郡日輪寺村(現前橋市日輪寺町)に生まれる。富処西馬に師事。明治30年(1897年)、没。

菅原神社の東に日輪寺がある。

日輪寺仁王門


仁王門を入ると左手に天野純の句碑があった。


徂く春の桑にしづめる赤城かな

昭和40年(1965年)5月、建立。

天野純は桑古の孫。本名純一。庵号二月亭。昭和37年(1962年)、没。

天野純一君、桑古翁の孫、日輪寺の産、東都に在りて身は社会福祉の事に従ひしが、心詩俳を逐うて一生、昭和卅七年八月十六日卒す。四十年晩春、友人等悼みてこの石を立つ。

日輪寺観音堂


2009年7月30日、落慶法要が行われたそうだ。

日輪寺の十一面観世音像は群馬県指定文化財。

朝天山日輪寺


弘仁5年(814年)、開山。

真言宗豊山派の寺である。

本尊は不動明王。

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