芭蕉の句碑


このあたり目に見ゆるものは皆すゝし

香取市大倉の国道356(利根水郷ライン)を行く。


JR成田線の線路越しに芭蕉の句碑があった。


このあたり目に見ゆるものは皆すゝし

出典は「十八楼ノ記」。『笈日記』に収録されている。

 貞亨5年(1688年)6月8日、『笈の小文』の旅の帰路、岐阜の油商賀島善右衛門の別邸に招かれた際に詠まれた句。

嘉永4年(1851年)8月、建立。

碑陰に「峯斎白袋」・「森窓箕山」の句が刻まれているそうだ。

深山より洩れて尊き清水哉   峯斎白袋

凉しさを慰む松葉角力かな   森窓箕山

建碑者と思われるが、経歴は不明。

 『諸国翁墳記』に「清水井 下総国香取郡大倉邑 側高大明神山下 峯斎白袋・森窓箕山」とある。

 安政5年(1858年)4月3日、赤松宗旦は側高明神の下の大倉新田に船を留めて泊まっている。

 そば高明神の下大倉新
 田江ふね寄て船の中に
 とまる。
  今夜空晴風なし。

赤松宗旦『銚子日記』

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