芭蕉の句碑
旅人と我が名呼れん初時雨
観音寺市室本町の県道236号室本流岡線旧道に新田公民館がある。
新田公民館の前に芭蕉の句碑があった。
旅人と我が名呼れん初時雨
出典は
『笈の小文』
。
貞亨4年(1687年)10月25日、芭蕉は亡父三十三回忌の法要に参列するために江戸深川を出発する。10月11日、
其角亭
の送別句会で詠まれた句。
明治12年(1980年)、松尾庵梧雄建立。魚人直外書。
碑陰に地元の俳人の句が刻まれていた。
傘持たぬ仕合もあり初しくれ
梧雄
呼人も呼るゝ人も時雨かな
江甫
氣をせいてこゝ迄濡つ初時雨
松里
行違ふ間をしくるゝや雲と雲
松濤
常の雨けふは時雨の庵かな
半珂
今立た煙は雲かはつ時雨
山居
濡て来て嬉しけに言ふ時雨哉
来帰
しくるゝや氣に年奇て戻る道
明治十二祢冬日
直外並書
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