「芭蕉句碑」
御狩野公民館
〜誤伝句碑
茅野市金沢御狩野に御狩野公民館がある。
御狩野公民館の西の森に「芭蕉」の句碑があった。
穗屋の里にて
いさみたつ鷹引据るあられ哉
出典は
『続深川』
、或いは
『幽蘭集』
であろうか。
いさみ立鷹引居
(すゆ)
る霰哉
翁
ながれの形
(なり)
に枯るゝ水草
沾圃
『続深川』
元禄6年(1693年)の句である。
『續猿蓑』
(沾圃編)には「
嵐かな
」とあり、里圃の句とする。
いさみ立鷹引すゆ
(う)
る嵐かな
里圃
冬のまさきの霜ながら飛
沾圃
大根のそだゝぬ土にふしくれて
芭蕉
誤伝
句というべきであろう。
里圃は江戸の能役者。棚松軒。
『翁草』
(里圃編)。
元禄8年(1695年)10月12日、沾圃序。
森の中に「南宮諏訪大明神」の碑があった。
碑があるだけで、社殿はない。
「芭蕉句碑」
に戻る