芭蕉の句碑


名月に麓のきりや田の曇

川越市富士見町の国道16号沿いに愛宕神社がある。


愛宕神社に芭蕉の句碑があった。


名月に麓のきりや田の曇

出典は『続猿蓑』(沾圃編)。

 元禄7年(1694年)8月15日、伊賀上野「無名庵」で月見の宴を催した時の句。

同年10月12日、芭蕉は大坂で亡くなる。

安政4年(1857年)6月、三芳埜庵原葎斎建立。法眼薫斎正祐書。

石は根府川石。

愛宕神社の鳥居


鳥居の左手奥に「新確」の小さな句碑がある。


酒醒めて居り直すや筆はじめ

左側面に芭蕉の句が刻まれていた。

[蓬莱に聞]はや伊勢の初便

上部は欠落している。

出典は『炭俵』。「立春」と前書きがある。

元禄7年(1896年)立春、江戸で詠まれた句。

 右側面に「斎正書」、裏面に「庚子」とあるから、天保11年(1840年)の建立と推測される。

愛宕神社


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