芭蕉の句碑
てふの飛者可利野中能日可け可那
小川町上古寺の松郷峠旧道に芭蕉の句碑があるということだが、場所が分からない。
旧道らしき道があったが、今では人が通ることもないようだ。
反対側の茂みの中に白い物が見えた。
小川町教育委員会の案内板だった。
平成3年のもので、その頃は人も通れたのであろう。
そこに芭蕉の句碑はあった。
てふの飛者可利野中能日可け可那
(蝶の飛ばかり野中の日かげ哉)
芭蕉の句の出典は『笈日記』(支考編)。
貞亨2年(1685年)、『野ざらし紀行』の旅の途中、鳴海付近で詠まれた句。
霞みわたった春の野を折々蝶の飛び交う羽だけが、わずかに野中の日陰である。春の光に満ちた野の様をよくあらわしている。
小川町教育委員会
本来は道標であったようだ。
右
| 山王天寺
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| 八王子大山道
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弘化3年(1846年)3月、建立。
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