芭蕉の句碑


猶見たし花にあけゆく神の顏

高知市はりまや町に高知八幡宮(HP)がある。


高知八幡宮


境内神社に釣船神社がある。

 昔、御畳瀬(みませ)の浦の船が釣をしていると、きすごの漁多く、その中に御神体が上り、釣船大神とお祭した処、忽ち御神威を発揚され、古来熱病退散の霊験灼かであり、熱切りの神様と信仰せられています。

 「御畳瀬の浦」は「みませ見せましょ裏戸をあけて、月の名所は桂浜。」と「よさこい節」にも歌われている。

 「みませ」は御畳瀬と「ごらんなさい」、「裏戸」は「浦戸」にかけて吸江湾の地名を詠みこんだ景勝歌。

「よさこい節の起源」(近藤敏夫)

釣船神社の前に芭蕉の句碑があった。


猶見多し花尓明行神乃顏

出典は『笈の小文』。「葛城山」と前書きがある。

 その昔、役の行者が葛城山と芳野山に橋を渡そうとして神々を集めた時、葛城山の一言主神は自分の容貌が醜いことを恥じ、夜のみ出て働いたという。

貞亨5年(1688年)の句。

文政4年(1821年)3月、建立。

芭蕉の句碑に戻る