芭蕉の句碑
(山)里ハ万歳遅し梅の花
伊那市上牧の旧家唐木氏宅に芭蕉の句碑があるというので、探してみた。
上牧の旧道沿いに唐木氏宅を探したが、上牧に唐木氏宅が30軒余りあるという。
何度も何度も尋ねて、やっと探し当てた。
唐木邸の奥庭に芭蕉の句碑があった。
上部が欠けている。
(山)里ハ万歳遅し梅の花
| 桃青翁
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榾の火愛(めで)て霞れにけり
| 伯先
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真蹟懐紙に「伊陽山中初春」と前書きがある。
元禄4年(1691年)春、故郷の伊賀で詠まれた句。芭蕉48歳の時である。
『笈日記』(支考編)は岐阜部の『瓜畠集』に収録。
文化14年(1817年)、中村伯先の後見で唐木唱古と大野田瓢馬が建立。記念集『宇女末従利(うめまつり)』刊行。
『宇女末従利』に芭蕉の句を発句にして伯先、唱古、瓢馬の歌仙がある。
山里は万歳遅し梅の花
| 芭蕉翁
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榾の火愛て霞まれにけり
| 伯先
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日の匂ひ蝶待心塵もなし
| 唱古
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いつかそこねし籬そゝくふ
| ゝ
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蓑三とせ売て戻し松の露
| 瓢馬
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粟に鶉を換てやる月
| ゝ
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唱古は上牧の名主唐木粂左衛門。初号嘯虎。伯先の門人。
寛政3年(1791年)、上牧村に生まれる。
天保14年(1843年)12月、53歳で没。
文翁唱古居士
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