芭蕉の句碑


稲妻や闇の方ゆく五位の声

小松島市中田町奥林に成願寺という寺がある。


黄檗宗の寺である。

成願寺住職利光融風師宅の庭に芭蕉の句碑があった。


稲妻や闇の方ゆく五位の声

出典は『続猿蓑』

元禄7年(1694年)7月、猿雖亭で詠まれた句。

○此句ハ文月ノ頃、雖子が方ニ土芳ト一夜カリ寐セラレテ、稲妻の題ヲ置、寐入ル迄ニ句ヲセヨトアリシ時ノ吟也。土芳モ、いなづまもどる雲のはし言句アリ。


碑陰に肥後の俳人鶯笠の撰文があるそうだ。

文政13年(1830年)、建立。

 『諸国翁墳記』に「□□□ 阿э體中田村 千代ノ松原成願寺 小松島山大筥・太拳 いな妻や闇のかた行五位のこゑ」とある。

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