芭蕉の句碑
古池や蛙とびこむ水の音
伊東市和田の浄円寺に芭蕉の句碑があるというので、行ってみた。
正覚院浄円寺
天正元年(1573年)、開山。
浄土宗の寺である。
芭蕉の句碑
三島七り
|
小田原十二り
|
下田十一り余
|
古池や蛙とびこむ水の音
出典は『蛙合』(仙化編)。
芭蕉42才の春の句。
天保12年(1841年)に下田街道沿いに道しるべとして建てられたもの。
大正11年(1922年)、「浄ノ池」は特有魚類生息地として国の天然記念物に指定。
大正14年(1925年)5月、芭蕉の句碑は「浄ノ池」に移された。
昭和11年(1936年)4月19日、種田山頭火は「浄ノ池」で毒魚を見ている。
四月十九日 雨、予想した通り。
みんな籠城して四方山話、誰も一城のいや一畳の主だ、私も一隅に陣取つて読んだり書いたりする。
午后は晴れた、私は行乞をやめてそこらを見物して歩く、浄の池で悠々泳いでゐる毒魚。
昭和57年(1982年)、指定解除。現在、そこにはビルが建っている。
躑躅が咲いていた。
芭蕉の句碑に戻る