芭蕉の句碑


しはらくは花の上なる月夜かな

北杜市武川町山高に実相寺(HP)という寺がある。


大津山実相寺


日蓮宗の寺である。

山高の神代桜は樹齢約2000年といわれる。

本堂の左手に祖師堂がある。


祖師堂の脇に芭蕉の句碑があった。


しはらくは花の上なる月夜かな

出典は『初蝉』(風国編)。

貞亨5年(1688年)春、「笈の小文」の旅の途上で詠まれた句。

『蕉翁句集』(土芳編)には「よし野にて」と前書きがある。

明治13年(1880年)、塚原幾秋建立。

明治15年(1882年)、記念集『大桜集』(幾秋編)刊行。

文化2年(1805年)、幾秋は下教来石に生まれる。教庵老人。

咲きにほう故の山高の大桜

   たちさりがたき花の木のもと   幾秋

親とともに幾世をかけて仰ぎみん

   まれのさくらに雪の富士の嶺   雲鳳

明治16年(1883年)6月22日、79歳で没。

雲鳳は幾秋の子。

幾秋の父は通称彦平。俳号は甫秋。

文政元年(1818年)5月、半場里丸は身延山詣でに出立。甫秋を訪ねている。

竹植る日は来たりけり曇鳧


甫秋の句

明ぬ夜のうれしかり鳧春の雨


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