芭蕉の句碑


子規きえゆくかたや嶋ひとつ

淡路市岩屋に恵比須神社がある。


恵比須神社


鳥居の先に芭蕉の句碑があった。


子規きえゆくかたや嶋ひとつ

出典は『笈の小文』

貞亨5年(1688年)4月、須磨で詠まれた句。

『泊船集』に「聞行かたや」とある。

天保3年(1832年)、建立。

 渡辺月石の『堅磐草(かきわぐさ)』は岩屋の絵島近くに芭蕉の句碑があることを記している。

岩屋浦郭公塚
            自然一巨石
岩樟明神境内
   天保四年癸巳孟春

郭公消行方や嶌一ツ 芭蕉

東都宗匠梅室筆
   発起 月石
   勠力 瓢瓦・李長・茶城・月亭

社殿の裏に岩樟神社がある。

岩樟神社

 岩樟(いわくす)神社の祭神はイザナギ、イザナミ、そしてこの二神より生まれた蛭子(ひるこ)の三柱です。

 蛭子(事代主命(ことしろぬしのみこと))は一般には「えべっさん」の名で親しまれ商売繁盛の神であり、「西宮のエビスさん」の本家は岩屋であるという説があります。

 この洞窟は、昔52mの奥行があったのですが、現在では高さ1m60cm 幅1m10cm奥行3mとなり前面の左右に上古の祭壇の跡があります。

 昔の風習から、現在でも古びた祭器や神体を納受けする場所になっています。

淡路市

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