白河関 |
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西か東か先早苗にも風の音 | 翁 |
我色黒きと句をかく被レ直候。 |
芭蕉は元禄2年(1689年)3月27日「奥の細道」の旅に発ち、みちのくを行脚5月1日この地方を通過した。ここに300年を迎えるにあたり、俳聖芭蕉を永く顕彰し、碑を建立して記念とする。 |
福島県指定名勝及び天然記念物 |
岩角山は、標高337メートルで、阿武隈山地の中部に位置し全山花崗岩で形成されている。「岩角山」の名勝は、花崗岩の浸食風景からつけられたもので、幾十の巨岩には形によって名がつけられ、わが国の代表的な花崗岩浸食風景となっている。 この山は、平安時代に伊達郡の霊山(りょうぜん)などと同じ頃に天台宗の三世、慈覚大師によって開かれたといわれ、天台密教の道場として栄えたと伝えられる。山上の奥の院の岩に阿弥陀如来をあらわす種子キリークと、ベイの種子がある。ベイは薬師・毘沙門天の信仰を現わしたものである。江戸時代、二本松藩主丹羽光重(1615〜95)が信仰、岩角寺の豪伝が復興に力をつくし、特に毘沙門天信仰が厚かった。
福島県教育委員会 |