芭蕉の句碑


草いろいろおのおの花の手柄かな

伊賀市上野丸之内に伊賀市立図書館がある。


伊賀市立図書館に芭蕉の句碑があった。


草いろいろおのおの花の手柄かな

内閣総理大臣
 中曽根康弘書

Many Kinds of Plants

And each one triumphant

in its special blossoms

Reagan Ronald
 president of the  U.S.A

 元禄元年(1688年)、芭蕉45歳の作。季語「草の花」で秋。『笈日記』(支考編)岐阜の部に、「その年の秋ならん。この国より旅立て、更科の月みんとて」として、「留別四句」の中に収められている。8月11日、芭蕉が信州更科に中秋の名月を賞すべく門人越人を伴い木曾へと向かう際、見送りの人たちへ詠んだ句。「草いろいろ」の表現には、「みどりなるひとつ草とぞ春は見し秋はいろいろの花にぞありける」(『古今和歌集』詠み人知らず)の歌をふまえる。旅立ちに際し、見送る門人たち各々の句風を賞し、人々の厚志に謝する挨拶の意が込められている。

 昭和58年11月、来日したアメリカ合衆国レーガン大統領が衆議院本会議場で演説した際、「自由こそすべての人を豊かにする多様性と創造性をはぐくむものである」と述べられ、この句を引用された。英文と両併記による芭蕉句碑は伊賀で初。

 句意は、「改めてよく観察してみると、秋の野の千草にもいろいろな種類があり、しかもそれぞれ見どころのある美しい花を咲かせ、手柄を競っているよ。」

貞享5年9月30日、元禄に改元。

昭和59年(1984年)6月、上野ロータリークラブ建立。

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