観音寺は、伊富貴山観音護国寺といい、弥高・太平寺・長尾寺の3ヶ寺と共に伊吹山四大護国寺の一つとして伊吹山中にありました。鎌倉時代中期の正元年間(1259〜1260)に現在地に移ったとされ、千手観音立像(町指定)を本尊とする天台宗の寺院です。
また、豊臣秀吉が鷹狩りで立ち寄った際、寺の小僧をしていた石田三成を「三碗の才」(お茶が飲みやすいように3回に分け出しこと)で見出したことでも著名で、その水を汲んだとされる古井戸も残っています。
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長浜駅東口に「秀吉公と石田三成公 出会いの像」がある。
観音寺山門

山門を入ると右手に芭蕉の句碑があった。

花にもよらす雪にもよらす
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たゝ此孤山の徳あり
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其まゝに月もたのまし伊吹山
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出典は『笈日記』(支考編)。
『後の旅』(如行編)には「そのまゝよ」とある。
元禄2年(1689年) 8月21日、芭蕉は『奥の細道』の旅で大垣に到着。
大垣藩士高岡三郎(俳号斜嶺)亭に招かれて詠まれた句。
『諸国翁墳記』に「江ы纉c郡伊吹山観音寺惣門内有 催主 雪園松窓 補助所近村社中」とある。
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観音寺の石段

観音寺本堂

伊吹山

芭蕉の頃とは様変わりしている。
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