芭蕉の句碑
水僊や白きさうじの友うつり
浜松市東区笠井新田町に法光院という寺がある。
嶺照山法光院
浄土宗
の寺である。
山門を入ると右手の築山に9基の句碑がある。
中央に芭蕉と十湖の句碑があった。
水僊や白きさうじの友うつり
芭蕉
萬世にひゞけ蛙の水の音
十湖
出典は
『笈日記』
(尾張部)。
元禄4年(1691年)10月20日頃、
支考
・
桃隣
を伴って江戸へ帰る際に熱田の門人梅人亭で詠まれた句。
元禄三
(四)
年の冬神な月廿日ばかりならん、あつ田梅人亭に宿して、塵裏の閑を思ひよせられけむ、九衢斎といへる名を残して
水仙や白き障子の友移リ
仝
『
熱田
皺筥物語』
に連句がある。
程なく幻住庵を見捨、武陵に趣たまふ折、支考・桃林
(隣)
の二法師をともなひて梅人子が許へおはして、
水仙やしろき障子のとも移り
翁
炭の火ばかり冬の饗応
(もてなし)
梅人
平成3年(1991年)3月3日、建立。
以前は山門左手の駐車場にあったようだ。
芭蕉の句碑
に戻る