芭蕉の句碑
父母のしきりにこひし雉子の聲
上野原市上野原に保福寺(HP)という寺がある。
保福寺正門
保福寺は中里介山の『大菩薩峠』の中で「甲州上野原の報(保)福寺、これを月見寺と唱えるのは、月を見る趣が変わっているからです」と書かれているそうだ。
正門の右側に「月見寺」の石碑がある。
『大菩薩峠』の作者である中里介山の真筆だそうだ。
「月見寺」の石碑の奥に芭蕉の句碑があった。
父母のしきりにこひし雉子の聲
出典は『笈の小文』。
貞亨5年(1688年)春、芭蕉が杜国と高野山を訪れて詠んだ句。
大正6年(1917年)4月15日、獅子門第9世佐藤児楽建立。
碑面は紀州高野山の句碑を写したもの。
高野山の句碑は安永4年(1775年)10月12日に建立。
栃木県岩舟町の高勝寺にも紀州高野山の句碑を写した句碑がある。
保福寺客殿
本堂は工事中
曹洞宗永平寺派の寺である。
平成21年(2009年)11月に新本堂が完成予定だそうだ。
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